TXTレコード活用

TXTレコードの活用法とは?ドメインの信頼性を高める設定を解説


TXTレコードとは、ドメインに任意のテキスト情報を追加できる、非常に用途の広いDNSレコードです。このレコードに特定の文字列を記述することで、ドメインの所有者であることを証明したり、セキュリティを強化したりと、ドメインの信頼性を外部のサービスに伝える重要な役割を担っています。

TXTレコードの役割
ドメインに「身分証明書」や「セキュリティ設定」といった付加情報を書き込むためのものです。

TXTレコードの具体的な活用シーン

1. ドメイン所有権の確認

Google Search ConsoleやMicrosoft 365などの外部サービスを利用する際、「あなたはそのドメインの本当の所有者ですか?」と確認を求められます。その証明方法として、サービスから指定されたユニークな文字列(例:google-site-verification=xxxxxxxx)をTXTレコードに設定する方法が広く使われています。サービス側がドメインのDNS情報を確認し、指定の文字列があれば所有者として認証される仕組みです。

2. 送信ドメイン認証(なりすましメール対策)

自社のドメインを騙った「なりすましメール」を防ぐため、送信ドメイン認証という技術が使われます。その代表的な設定がTXTレコードに記述されます。

  • SPF (Sender Policy Framework)
    「私のドメインからは、このサーバー(IPアドレス)以外からメールを送りません」という宣言です。これにより、無関係なサーバーから送られてくるなりすましメールを、受信側が偽物だと判断しやすくなります。
  • DKIM (DomainKeys Identified Mail)
    メールに電子署名を付与し、メールが途中で改ざんされていないこと、そして確かにそのドメインから送信されたことを証明します。
  • DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)
    SPFやDKIMの認証に失敗したメールを「迷惑メールにする」か「受信拒否する」か、受信側にポリシーを伝える仕組みです。

まとめ:TXTレコードはドメインの信頼性の要

TXTレコードは、単にテキストを置くだけのシンプルな機能ですが、ドメインの所有者を証明し、メールの信頼性を担保するという、現代のインターネットにおいて極めて重要な役割を担っています。特に、SPFなどの送信ドメイン認証は、ビジネスでメールを使う上で必須の設定と言えるでしょう。各種サービスを利用する際は、指示に従って正しくTXTレコードを設定することが大切です。

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