基礎知識

ドメインに関する基礎知識

ドメイン名(domain name)とは?

ドメイン名とは、広大なインターネットの世界で特定の場所を示す、分かりやすい「住所」のことです。

本来、コンピュータ同士は「192.0.2.1」のような数字の組み合わせである「IPアドレス」という住所を使って通信しています。しかし、人間にとってこの無機質な数字を記憶し、正確に入力するのは非常に困難です。

この問題を解決するのがドメイン名です。私たちが edomain.jp のような覚えやすいドメイン名を使うと、インターネットの「電話帳」ともいえる**DNS(ドメイン・ネーム・システム)**という仕組みが、それをコンピュータ用のIPアドレスに瞬時に変換してくれます。

このおかげで、私たちはウェブサイトを見たりメールを送ったりする際に、複雑な数字を意識する必要がありません。ドメイン名は、インターネットを誰もが直感的に使えるようにするための重要な仕組みであり、ウェブサイトにとっては訪問者からの信頼を得るための「顔」ともなる大切な要素です。

ドメインの階層構造:インターネット上の住所を細分化する仕組み

ドメイン名には、インターネット上の「住所」をより詳細に特定するための「階層構造」があります。これは、国や都道府県、市区町村、番地といった現実世界の住所が段階的に場所を絞り込んでいくのとよく似ています。

トップレベルドメイン(TLD):.jp
ドメイン名の右端にある「.(ドット)」の後の部分が、最上位の階層であるトップレベルドメインです。これは、国別コード(jpukなど)や、用途別(com:商業、org:組織、net:ネットワークなど)に大きく分類され、インターネット全体を管理するICANNという組織によって管理されています。

セカンドレベルドメイン(SLD):edomain
TLDの左隣にある部分がセカンドレベルドメインです。これは通常、企業名やサービス名など、特定の組織や個人が独自に登録して使用する部分であり、「example.com」という形でブランドやサイトのアイデンティティを形成します。この部分が、私たちedomain.jpのようなドメイン登録サービスを通じて取得・管理する主要なドメイン名となります。

サードレベルドメイン:wwwmailblog など
セカンドレベルドメインのさらに左隣にあるのがサードレベルドメインです。これは一般的に「サブドメイン」とも呼ばれ、セカンドレベルドメインの所有者が自由に設定できます。
例えば、www.example.com:ウェブサイトの一般的な入り口mail.example.com:メールサービスblog.example.com:ブログコンテンツのように、一つのドメイン名の下で異なるサービスやコンテンツを区別するために使われます。これにより、ウェブサイトの構造を整理し、ユーザーが目的のセクションにアクセスしやすくなります。

フォースレベルドメイン、フィフスレベルドメイン… と続く階層
サードレベルドメインのさらに左には、必要に応じてフォースレベルドメインフィフスレベルドメインといった形で、より詳細な階層を追加していくことが可能です。

例えば、area.blog.edomain.jp:ブログの中でも特定の地域情報を扱うセクションspecific.area.blog.edomain.jp:その地域情報のさらに詳細なトピック
のように、大規模なウェブサイトや組織内で情報を細かく分類・管理する際に利用されます。階層を深くするほど特定性が高まりますが、複雑になりすぎるとユーザーがURLを覚えにくくなるため、バランスが重要です。

このように、ドメイン名の階層構造は、インターネット上の膨大な情報の中から特定の場所を効率的に指し示すための、非常に論理的かつ柔軟な仕組みとして機能しています。

IPアドレスとDNS

IPアドレスとDNSとは?

IPアドレスとは
インターネットに接続されたすべての機器(パソコン・スマホ・サーバーなど)に割り当てられる、**「住所番号」**のようなものです。 例)IPv4: 192.0.2.1 例)IPv6: 2001:0db8:85a3:…(より多くの機器に対応) これは、インターネット上の番地にあたり、コンピュータ同士はこのIPアドレスを使って正確に通信します。

ドメイン名との関係
ドメイン名(例:example.com)は、お店の名前(屋号) IPアドレスは、そのお店が建っている正確な住所 つまり、ドメインは人が覚えやすい名前、IPアドレスは機械が理解する数字です。

DNSとは(Domain Name System)
DNSは、人間が入力したドメイン名を、コンピュータが理解できるIPアドレスに変換してくれる仕組みです。 まるで「インターネット上の電話帳」や「翻訳家」のような存在。 例:ウェブサイトにアクセスするときの流れ ユーザーが「example.com」と入力 コンピュータがDNSに「このドメインの住所(IP)はどこ?」と聞く DNSが「192.0.2.1ですよ」と答える コンピュータがその住所にアクセスして、ページが表示される

なぜ大切なのか?
DNSがなければ、私たちはすべてのウェブサイトのIPアドレスを暗記して入力しなければなりません。 DNSとドメインのおかげで、私たちは直感的にインターネットを利用できるのです。

🔍 まとめ IPアドレスはネット上の「住所」 ドメイン名は人が使う「名前」 DNSはその2つをつなぐ「通訳」や「電話帳」の役割 → インターネットを快適に使うための土台になっています。

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