ドメイン名の文字制限ルールとは?覚えておきたい基本と理由を解説
ドメイン名を考える作業は、ブランドの個性を形づくるクリエイティブなステップです。しかし、そのアイデアを現実のインターネット上で機能させるには、技術的に定められた文字数や文字種のルールを守る必要があります。
これは、ウェブサイトという建物を建てる際の「建築基準法」のようなもので、守らなければ正常に機能しないのです。本記事では、ドメイン名における文字制限の技術的ルールについて、基本からわかりやすく解説します。
ドメイン名の構造を知る:「ラベル」とは?
ドメイン名の文字制限を理解するには、まず「ラベル」という構造を知ることが大切です。ドメイン名は「.(ドット)」で区切られた複数の部分で構成され、それぞれを「ラベル」と呼びます。
例えば、以下のようなドメイン名があるとします:
- shop
- example
- co
- jp
このように、「shop.example.co.jp」というドメインは4つのラベルで構成されています。ルールは、「ラベルごと」と「ドメイン全体」の双方に適用されます。
ドメインの「長さ」に関するルール
1. 各ラベルの長さ:1文字以上63文字以下
各ラベル(ドットで区切られた単位)は、最低1文字、最大63文字までと定められています。
例えば、「example」というラベルは7文字なので問題ありませんが、64文字以上のラベルは登録できません。逆に、「a.jp」のような1文字ラベルもルール上は有効です。
2. ドメイン全体の長さ:最大253文字
すべてのラベルと「.(ドット)」を含めたドメイン全体の文字数は253文字以内に制限されています。
これはシステム上の上限であり、通常のウェブサイトではほとんど気にする必要はありませんが、技術的な背景として知っておくと安心です。
使用できる「文字の種類」に関するルール
ドメイン名には、使用できる文字の種類にも厳格なルールがあります。世界中のインターネットで一貫して処理されるためには、共通の文字規格が必要です。
- アルファベット(a~z):大文字・小文字は区別されません(例:eDomain.jp と edomain.jp は同一)
- 数字(0~9)
- ハイフン(-):使用可能。ただしルールあり(下記参照)
ハイフン使用時の注意点
- ラベルの先頭や末尾にハイフンを使うことはできません(例:-example.jp や example-.jp はNG)
- 3文字目と4文字目に連続するハイフンも制限されている場合があります(例:ab–cd.com)
日本語ドメインはどうして使えるの?
「日本語ドメインも見かけるけど、上記のルールに合ってるの?」と疑問に思った方も多いでしょう。実は、Punycode(ピュニコード)という技術が使われており、日本語ドメインは自動的に英数字に変換されます。
たとえば、「例.jp」は、内部的には「xn--fsq.jp」という英数字の形に変換されており、これがラベルの文字数や使用文字ルールに適合しています。
なぜこのような制限が必要なのか?
これらの厳格な文字制限は、インターネット全体の安定性と互換性を保つために存在します。
DNS(ドメインネームシステム)が設計された当時から、データの格納領域には限りがあり、一定以上の長さや不適切な文字を使うとシステムエラーが起こる可能性があるためです。
そのため、全世界のコンピューターやネットワーク機器で統一的に扱えるよう、これらの制限が「世界共通の約束事」として定められています。
まとめ:ルールを守って安心・安全なドメイン名選びを
- ドメイン名は「ラベル(.で区切られた部分)」の集まりである
- 各ラベルは1~63文字、ドメイン全体は最大253文字まで
- 使用できる文字は半角英数字とハイフンのみ(日本語はPunycode変換)
- 文字制限は、インターネット全体の安定運用を支える重要な基準
ドメイン名を決める際は、単に響きが良いかどうかだけでなく、技術的な制約を理解した上で選ぶことが大切です。
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