URLとドメイン名の違い

URLとドメイン名:インターネットの「住所」と「建物の詳細」の違い

インターネットを日々利用していると、「URL」と「ドメイン名」という言葉を耳にする機会があるでしょう。これらは非常によく似ていますが、実は明確な違いがあります。これまでの記事でドメイン名がインターネット上の「住所」であると説明しましたが、ではURLとは一体何なのでしょうか?

この記事では、URLとドメイン名それぞれの役割と違いを、初心者の方にも分かりやすいように、具体的な例を交えながら解説します。この二つの違いを理解することで、インターネットの仕組みに対する理解がさらに深まるでしょう。

URLとは?~「どこに何があるか」を示す詳細な情報~

URL(Uniform Resource Locator)とは、インターネット上に存在する情報(ウェブページ、画像、動画など)が「どこにあり」「どのようにアクセスできるか」を示す、**具体的な場所とアクセス方法の記述**です[1][2]。言わば、**インターネット上の「建物の詳細情報」と「そこへのアクセス方法」**を示しているものです。

私たちが現実世界で特定の場所を訪れる際に、「〇〇県〇〇市〇〇町1丁目2番地」という住所だけでなく、「〇〇ビルの3階の××ショップ」のように、建物の詳細や店舗名、さらには「入り口は裏通り」といったアクセス方法まで含めて教えることがあるでしょう。URLはこれに非常に似ています。

例を見てみましょう:
https://edomain.jp/service/domain/example.html#section1

このURLは、非常に多くの情報を含んでいます。主な構成要素は以下の通りです。

URLの主要な構成要素

  • スキーム(プロトコル): https://
    これは「HTTP」や「HTTPS」といった、情報をやり取りするための**通信規約(プロトコル)**を示します[1]。ウェブサイトの閲覧には「http」や「https」がよく使われますが、「https」は通信が暗号化されているため、より安全性が高いことを示します。
  • ドメイン名: edomain.jp
    これが**インターネット上の「住所」**です。どのサーバーにアクセスするかを示します。これについては後ほど詳しく解説します。
  • ポート番号: (省略されることが多い)
    通常、URLには表示されませんが、実際には通信を行う際の「扉の番号」のようなものです。HTTPは80番、HTTPSは443番など、プロトコルによって決められたデフォルトの番号があり、通常は省略されます。
  • パス(ディレクトリとファイル名): /service/domain/example.html
    これはドメイン名で指定されたサーバー内の、**具体的なファイルやディレクトリの場所**を示します[1]。現実世界で言えば、「〇〇ビルの3階にある『domain』という部屋の『example.html』というファイル」といったイメージです。
  • クエリパラメータ: ?key=value&id=123 (例ではなし)
    検索結果の絞り込みなど、サーバーに特定の情報を渡す際に使用されます。「?」の後に「キー=値」の形式で記述され、複数ある場合は「&」で繋ぎます。
  • フラグメント(アンカー): #section1
    これは、ウェブページ内の特定の場所(セクションや見出し)を指し示すための識別子です[1]。ブラウザはこの情報を見て、ページ内の指定された位置まで自動的にスクロールします。

ドメイン名とは?~インターネットの「住所」~

これまでにも解説してきた通り、ドメイン名インターネット上の「住所」そのものです[3][4]。ウェブサイトがどこに存在するかを識別するための、人間が覚えやすい文字列のことです。例えるなら、**現実世界の「番地」や「地名」**にあたります。

ドメイン名がなければ、私たちは「192.0.2.1」のような数字の羅列であるIPアドレスを覚えてサイトにアクセスしなければなりません。ドメイン名は、このIPアドレスを人間にとって分かりやすい名前に変換する役割を担っています。

例: edomain.jpgoogle.comwikipedia.org

ドメイン名は、以下の要素から構成される階層構造になっています[5]。

  • トップレベルドメイン(TLD): .jp, .com, .net など、ドメイン名の右端の部分[6]。
  • セカンドレベルドメイン/サードレベルドメイン: edomain, google など、企業名やブランド名を示す部分[7]。
  • サブドメイン: blog., shop. など、ドメイン名の左側に追加される部分[8]。

URLとドメイン名の決定的な違い

ここまで見てきたように、URLとドメイン名はインターネット上で何かを特定するために使われるという共通点がありますが、その役割は異なります。

項目URLドメイン名
役割特定のリソース(ファイルやページ)の「場所」と「アクセス方法」を詳細に記述する[1]。ウェブサイト全体の「住所」を示す[3][4]。
構成要素プロトコル、ドメイン名、パス、クエリ、フラグメントなど、**多くの要素で構成される**[1]。TLD、セカンドレベルドメイン、サブドメインなど、**住所そのものを構成する要素**のみ[5]。
例え「〇〇ビルの3階にある『ドメインサービス』のパンフレットの『価格』が書かれたページ」「〇〇ビル」という建物全体の住所
包含関係URLはドメイン名を**含んでいる**。ドメイン名はURLの**一部**である。

簡単に言えば、**URLは「ウェブ上のどこに、どのような形で、特定の情報が存在するか」を全て網羅した情報**であり、**ドメイン名はそのURLの中の「どこにあるか」という大まかな場所(住所)を示す部分**に過ぎません。

まとめ

今回は、混同されがちなURLとドメイン名の違いについて解説しました。最後に、要点を振り返ってみましょう。

  • URLは、インターネット上の**特定のリソースの場所とアクセス方法を詳細に記述した情報**である[1][2]。
  • ドメイン名は、インターネット上のウェブサイトの**「住所」そのもの**である[3][4]。
  • URLはドメイン名を**含む、より広範な概念**である。

ドメイン名は、あなたのビジネスの「看板」であり、URLはその看板がある建物の詳細な場所と、その中の特定の部屋を指し示すものです。edomain.jpでは、お客様のビジネスの基盤となるドメイン名の取得から、ウェブサイトの安定した運用に必要なサポートまで、一貫してご提供しています。この理解を深め、ぜひご自身のオンラインプレゼンスをより強固なものにしてください。

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