【図解】ネームサーバー変更方法|ドメインとサーバーを接続する設定手順
Webサイトの立ち上げ、おめでとうございます!しかし、ドメインとサーバーを別々の会社で契約した場合、多くの初心者が「サイトが表示されない」という壁にぶつかります。
その原因は、ドメイン(サイトの住所)とサーバー(サイトのデータ置き場である土地)が、まだお互いの場所を知らないからです。この2つを紐付ける作業が「ネームサーバーの変更」です。
難しく聞こえるかもしれませんが、これはスマートフォンの電話帳に、友人の名前(ドメイン)と電話番号(サーバーの場所)を登録する作業と全く同じです。この記事を読めば、誰でも簡単に設定を完了できます。
なぜネームサーバーの変更が必要なの?
ドメインとサーバーを同じ会社(例えばエックスサーバーの「ドメイン無料特典」など)で契約した場合、この設定は自動的に行われるため不要です。
しかし、「ドメインはお名前.com」「サーバーはエックスサーバー」のように、別々の会社でサービスを契約した場合、ドメイン管理会社は、あなたがどのサーバーを契約したかを知りません。そのため、「example.comという住所(ドメイン)にアクセスがあったら、こちらのサーバーに案内してください」という住所登録の申請を、ドメイン側で行う必要があります。この申請作業こそが、ネームサーバーの変更なのです。
【実践】ネームサーバーの変更手順を3ステップで解説
それでは、実際にネームサーバーを変更していきましょう。ここでは特に利用者の多い「エックスサーバー」と「お名前.com」の組み合わせを例に解説しますが、他のサービスでも基本的な流れは同じです。
ステップ1:サーバー側で設定すべきネームサーバー情報を確認する
- エックスサーバーの「サーバーパネル」にログインします。
- 右上にある「サーバー情報」をクリックします。
- 「ネームサーバー」という項目に記載されている5つの情報(ns1.xserver.jp 〜 ns5.xserver.jp)を全てコピーするか、メモ帳に貼り付けておきます。
ステップ2:ドメイン管理会社側でネームサーバー情報を入力・変更する
- お名前.com Naviにログインします。
- 上部メニューの「ドメイン」から「利用ドメイン一覧」を選択します。
- 設定したいドメインの「ネームサーバー」列にある「変更する」をクリックします。
- 「他のネームサーバーを利用」タブを選択します。
- 「ネームサーバー情報を入力」の欄に、先ほどコピーしたエックスサーバーの情報を5つ全て入力します。
- 入力内容を確認し、「確認画面へ進む」→「設定する」をクリックします。
ステップ3:設定が反映されるまで待つ
お疲れ様でした!以上で設定作業は完了です。ただし、設定はすぐには反映されません。インターネット全体に「このドメインの住所は新しくこちらになりました!」という情報が行き渡るまで、少し時間がかかります。
注意点:ネームサーバー変更後、すぐにサイトが表示されない理由
「設定したのにサイトが見れない!」と焦る必要はありません。これには「DNSの浸透」という仕組みが関係しています。これは、「新しい電話帳が完成しても、それが世界中の人に配布されるまでには時間がかかる」という状態に似ています。
あなたのパソコンやスマホが古い電話帳を参照している間は、サイトは表示されません。新しい情報が行き渡るまで、数時間〜最大で72時間ほどかかる場合があります。
よくある質問(Q&A)
Q. ネームサーバーを間違えて設定したらどうなりますか?
A. サイトが表示されない、またはメールが送受信できなくなります。しかし、慌てる必要はありません。再度ステップ1に戻り、正しいネームサーバー情報を確認して、もう一度設定し直せば大丈夫です。何度でも修正可能です。
Q. 設定が正しくできたか確認する方法はありますか?
A. https://www.cman.jp/network/support/nslookup.html のような、Web上で使えるnslookupツールを利用するのが便利です。ドメイン名を入力して検索し、結果に自分が設定したサーバーのネームサーバー情報(例:ns1.xserver.jp)が表示されれば、設定は正しく反映されています。
まとめ:焦らず待つのが最大のコツ
- サーバー側でネームサーバー情報を確認する
- ドメイン側でその情報を入力する
- 設定が反映されるまで数時間〜72時間待つ