MXレコード設定とは?独自ドメインでメールを送受信する方法
MX(Mail eXchanger)レコード設定とは、あなたの独自ドメイン(example.comなど)宛に送られてきたメールを、どのメールサーバーに配送すればよいかを指定するためのDNS設定です。この設定がなければ、独自ドメインのメールアドレスでメールの送受信はできません。
MXレコードの役割
ドメインという「住所」に対して、「この住所宛の郵便物(メール)は、あちらの郵便局(メールサーバー)に届けてください」と指示する役割を果たします。
なぜMXレコード設定が必要なのか?
多くの場合、Webサイトを置いているサーバー(Webサーバー)と、メールを管理するサーバー(メールサーバー)は別々の場所にあります。AレコードがWebサイトの場所を指し示すのに対し、MXレコードはメールの配送先を専門に指し示します。
この設定を正しく行わないと、送信されたメールは宛先が分からず、エラーとなって相手に届きません。Google WorkspaceやMicrosoft 365などの外部メールサービスを独自ドメインで利用する際には、この設定が必須となります。
一般的なMXレコードの設定方法
利用するメールサービスから指定された値を、ドメイン管理サービスのDNS設定画面で入力します。MXレコードには「優先度」という重要な項目があります。
| 項目 | 設定値の例 | 意味 |
|---|---|---|
| 種類 (Type) | MX | 「これからメールサーバーを指定します」という宣言です。 |
| ホスト名 (Host/Name) | @ または空欄 | ドメインそのもの(example.com)を指します。 |
| 値 (Value/Content) | aspmx.l.google.com | 利用するメールサービスから指定されたサーバー名を入力します。 |
| 優先度 (Priority) | 10 | 複数のメールサーバーがある場合の優先順位。数値が小さいほど優先度が高くなります。 |
※メールサービスによっては、優先度の異なる複数のMXレコードを設定するよう指示される場合があります。その際は、指示通りにすべて登録することが重要です。
まとめ:MXレコードは独自ドメインメールの心臓部
MXレコード設定は、あなたの独自ドメインでメールを機能させるために絶対に必要な、メール配送のルートを指定する作業です。
この設定を正しく行うことで、ビジネスの信頼性を高める独自ドメインのメールアドレスが利用可能になります。メールサービスを契約したら、必ずMXレコードの設定を確認・登録しましょう。